労働者派遣法改正案が参議院で可決!厳しい正社員への道 [ニュースネタ]
労働者派遣法改正案が9日、参議院本会議で可決されました。
※http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2582513.h...より引用
現在の労働者派遣法では専門26業務を除いた派遣労働者を3年を超えて受け入れることができずその場合は企業が直接雇用する必要がありました。
※専門的な知識・技術」などを必要とする専門26業務とは
1)ソフトウェア開発 2)機械設計 3)放送機器等操作 4)放送番組等演出 5)事務用機器操作 6)通訳・翻訳・速記 7)秘書 8)ファイリング 9)調査 10)財務処理 11)取引文書作成 12)デモンストレーション 13)添乗 14)建築物清掃 15)建築設備運転・点検・整備 16)案内・受付・駐車場管理等 17)研究開発 18)事業の実施体制等の企画・立案 19)書籍等の制作・編集 20)広告デザイン 21)インテリアコーディネーター 22)アナウンサー 23)OAインストラクション 24)テレマーケティングの営業 25)セールスエンジニアリングの営業 26)放送番組等における大道具・小道具
従って現実的には簡単ではないものの、少なからず現行法には派遣労働者の正社員化と言う役割もあったわけです。
しかし改正法では別の派遣労働者に変えることにより、派遣労働者を無期限に使い続けることが出来るようになります。
また現行法ではこれまで期間の制限がなかった専門26業務は、最長3年と定められています。
企業が人さえ変えれば派遣を使い続けることができるならば、派遣労働者のその職場での命は3年と言うことになってしまいます。
※http://www.ca-m.co.jp/column/info009/より引用
ただし派遣労働者が、派遣会社に無期雇用されている場合は、派遣先で期間の制限なく働けるということになっているのです。しかしこのことは派遣労働者に一生派遣のままですよと宣告しているようなものです。
中にはそれでもいいと言う方もいるでしょう。しかし安定した職に就きたいと考えている派遣労働者にとって、始めから3年と言う期限がつく仕事にどれだけのモチベーションを持って臨めるというのでしょう?
勿論、収入を得るために仕事をするわけですが、働くと言うことには「やりがい」や「夢」や「将来の人生設計」等も含まれていますよね。そういうモチベーションを改正案に見出すことができるのでしょうか?
どの仕事にも少なからず言えることは、単調な業務ではない限り、仕事を覚え、身につけ、独り立ちし、安心して業務を任せられるようになるまでにはそれなりの年月が必要です。また年月だけではなく「場数」も必要です。
中には独り立ちするだけで1年近くを要する仕事もあるでしょうし、それ以上を要する仕事も数多くあると思います。
スキルが身につき、一人前になり、第一線でバリバリと仕事をこなせるようになる頃に派遣の契約切れが来るとするならば、そしてその後企業の方針として正社員登用しないと言うことであれば、誰が派遣労働者に真剣に教育を施すと言うのでしょう?
企業は、これからも戦力として末長く会社で働くことを前提に力を入れて社員教育をしますよね。
また派遣労働者側もそうです。長く働くことができる会社だからこそ、愛社精神もできれば、真剣にスキルを身につけようとするのではないでしょうか?
3年を迎えた派遣労働者の雇用安定策として、派遣会社に受け入れ企業への直接雇用の依頼を義務付けるとしています。
「依頼を義務付ける」とはどういうことなのでしょう?結果が出なくても依頼をすればそれで良しという努力目標にしかすぎないではありませんか?
企業は正社員を望んでいないから派遣会社にお願いをしています。そのような企業にどれだけ正社員化への道があると言うのでしょう?
以前、勤務していた会社の出向で一時、派遣の仕事に従事していたことがあります。派遣会社でも有能な登録スタッフがのどから手が出る程欲しい訳ですし、手放したくないと言うのが本音です。
現に有能なスタッフはどこに派遣されてもそれなりのスキルを発揮して派遣先からも好評価を頂いていました。
派遣労働者が正社員への道を望んでいても、それとは別に正社員として雇い入れたくない企業、有能なスタッフを手放したくない派遣会社という構図は、正社員への道をさらに狭き門にしているように思えてなりません。
良い人材を確保次第という企業側の意向は痛いほどわかります。
だから正社員として採用する前にまず派遣で人材を確保するのもいいかと思います。
しかし一定の期間、その労働者のスキルや人間性などを見極めたのであれば、やはりそういう人材は正社員として採用するという道を選択することが企業としての責任ではないかと思います。
そうしなければ今の負のスパイラルからは抜け出すことができないように思うのですが。
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※http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2582513.h...より引用
現在の労働者派遣法では専門26業務を除いた派遣労働者を3年を超えて受け入れることができずその場合は企業が直接雇用する必要がありました。
※専門的な知識・技術」などを必要とする専門26業務とは
1)ソフトウェア開発 2)機械設計 3)放送機器等操作 4)放送番組等演出 5)事務用機器操作 6)通訳・翻訳・速記 7)秘書 8)ファイリング 9)調査 10)財務処理 11)取引文書作成 12)デモンストレーション 13)添乗 14)建築物清掃 15)建築設備運転・点検・整備 16)案内・受付・駐車場管理等 17)研究開発 18)事業の実施体制等の企画・立案 19)書籍等の制作・編集 20)広告デザイン 21)インテリアコーディネーター 22)アナウンサー 23)OAインストラクション 24)テレマーケティングの営業 25)セールスエンジニアリングの営業 26)放送番組等における大道具・小道具
従って現実的には簡単ではないものの、少なからず現行法には派遣労働者の正社員化と言う役割もあったわけです。
しかし改正法では別の派遣労働者に変えることにより、派遣労働者を無期限に使い続けることが出来るようになります。
また現行法ではこれまで期間の制限がなかった専門26業務は、最長3年と定められています。
企業が人さえ変えれば派遣を使い続けることができるならば、派遣労働者のその職場での命は3年と言うことになってしまいます。
※http://www.ca-m.co.jp/column/info009/より引用
ただし派遣労働者が、派遣会社に無期雇用されている場合は、派遣先で期間の制限なく働けるということになっているのです。しかしこのことは派遣労働者に一生派遣のままですよと宣告しているようなものです。
中にはそれでもいいと言う方もいるでしょう。しかし安定した職に就きたいと考えている派遣労働者にとって、始めから3年と言う期限がつく仕事にどれだけのモチベーションを持って臨めるというのでしょう?
勿論、収入を得るために仕事をするわけですが、働くと言うことには「やりがい」や「夢」や「将来の人生設計」等も含まれていますよね。そういうモチベーションを改正案に見出すことができるのでしょうか?
どの仕事にも少なからず言えることは、単調な業務ではない限り、仕事を覚え、身につけ、独り立ちし、安心して業務を任せられるようになるまでにはそれなりの年月が必要です。また年月だけではなく「場数」も必要です。
中には独り立ちするだけで1年近くを要する仕事もあるでしょうし、それ以上を要する仕事も数多くあると思います。
スキルが身につき、一人前になり、第一線でバリバリと仕事をこなせるようになる頃に派遣の契約切れが来るとするならば、そしてその後企業の方針として正社員登用しないと言うことであれば、誰が派遣労働者に真剣に教育を施すと言うのでしょう?
企業は、これからも戦力として末長く会社で働くことを前提に力を入れて社員教育をしますよね。
また派遣労働者側もそうです。長く働くことができる会社だからこそ、愛社精神もできれば、真剣にスキルを身につけようとするのではないでしょうか?
3年を迎えた派遣労働者の雇用安定策として、派遣会社に受け入れ企業への直接雇用の依頼を義務付けるとしています。
「依頼を義務付ける」とはどういうことなのでしょう?結果が出なくても依頼をすればそれで良しという努力目標にしかすぎないではありませんか?
企業は正社員を望んでいないから派遣会社にお願いをしています。そのような企業にどれだけ正社員化への道があると言うのでしょう?
以前、勤務していた会社の出向で一時、派遣の仕事に従事していたことがあります。派遣会社でも有能な登録スタッフがのどから手が出る程欲しい訳ですし、手放したくないと言うのが本音です。
現に有能なスタッフはどこに派遣されてもそれなりのスキルを発揮して派遣先からも好評価を頂いていました。
派遣労働者が正社員への道を望んでいても、それとは別に正社員として雇い入れたくない企業、有能なスタッフを手放したくない派遣会社という構図は、正社員への道をさらに狭き門にしているように思えてなりません。
良い人材を確保次第という企業側の意向は痛いほどわかります。
だから正社員として採用する前にまず派遣で人材を確保するのもいいかと思います。
しかし一定の期間、その労働者のスキルや人間性などを見極めたのであれば、やはりそういう人材は正社員として採用するという道を選択することが企業としての責任ではないかと思います。
そうしなければ今の負のスパイラルからは抜け出すことができないように思うのですが。
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タグ:労働者派遣法改正 参議院
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